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パソコンを選ぶうえでもっとも重要なパーツと言えるのが「CPU」です。CPUはパソコン全体の性能を左右するパーツなので、用途によってはCPUの性能が低いと快適に作業できません。
今回はそのCPUについて、基礎知識から性能の見方まで初心者向けにわかりやすく解説します。
CPUとは
CPUとは「Central Processing Unit」の略で、パソコン全体の処理をおこなうパーツのことです。
ユーザーがキーボードやマウスを操作するとそれが命令としてCPUに届き、CPUが計算や各装置への指示出しをおこなって結果を返します。たとえるなら、CPUはパソコンにおける「頭脳」です。
CPUの性能が影響してくるのは、ゲームや動画編集などの負荷の大きい作業をおこなうときです。
動画視聴や書類作成などの負荷の小さい作業ではCPU性能の高い・低いで処理速度にあまり差はありませんが、負荷の大きい作業をおこなう場合、CPUの性能が低いと処理に時間がかかったり、処理できずにフリーズしたりします。
つまり、CPUの性能が高いほど、負荷の大きい作業をスムーズにおこなえるということです。
CPUとGPUの違い
CPUと似たものに「GPU」というものがあります。
GPUとは「Graphics Processing Unit」の略で、グラフィック関連の処理をおこなうパーツのことです。
一方CPUはパソコン全体の処理をおこないます。つまり、CPUとGPUは「何を処理するか」で違いがあるということです。
GPUについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
CPUメーカー別の性能の見方
CPUの性能の見方を、主要CPUメーカー「Intel」と「AMD」の2つに分けてご紹介します。
Intel製CPUの場合
Intel製のCPUの型番は「Intel Core i5-13600K」のような形式になっており、以下のような要素で構成されています。
- メーカー:Intel
- ブランド:Core
- シリーズ:i5
- プロセッサーナンバー:13600
- 世代:13
- SKUナンバー:600
- 接尾辞:K
「Core」に続く「i◯」がシリーズ、数字がプロセッサーナンバー、末尾のアルファベットが接尾辞です。世代とSKUナンバーの見方はやや複雑なので後述します。
これらの構成要素のうち、性能を判断する材料となるのは、シリーズ、世代、SKUナンバー、接尾辞です。
シリーズ
シリーズは「i◯」の数字が大きいほど高性能で、i9 > i7 > i5 > i3となっています。一般的な用途には「i5」が、ゲームや動画編集などの重めの用途には「i7」が推奨されます。
なお、下位モデルの下に「Pentium」や「Celeron」などの廉価モデルも存在します。
世代
世代は第1世代~第14世代まで(2024年11月時点)あり、同じシリーズなら世代が新しいほど高性能です。
なお、世代の見方はプロセッサーナンバーの桁数によって変わってきます。3桁の場合は第1世代、4桁の場合は第2~第9世代、5桁の場合は第10世代以降で、第2世代以降は先頭1~2桁で判断します。
プロセッサーナンバー | 世代 | 世代の見方 | 例 |
---|---|---|---|
3桁 | 第1世代 | ― | Core i5-750 |
4桁 | 第2~第9世代 | 先頭1桁 | Core i5-2500K(第2世代) |
5桁 | 第10~第14世代 | 先頭2桁 | Core i5-13600K(第13世代) |
SKUナンバー
SKUナンバーは、同じ世代なら数字が大きいほど高性能です。プロッセーナンバーのうち、世代を除いた後半の数字がSKUナンバーになります。
第1世代の場合は単純にプロッセーナンバー全体をSKUナンバーととらえて良いでしょう。
接尾辞
接尾辞では、そのCPUのおおまかな特徴がわかります。
接尾辞 | 意味 |
---|---|
無印 | 標準モデル |
K | オーバークロック対応モデル |
F | 内蔵GPU非搭載モデル |
KF | KとFを統合したモデル |
X | 高性能モデル |
S | 省電力モデル |
T | 超省電力モデル |
HQ | ノートPC向けの高性能内蔵GPU搭載モデル |
U | ノートPC向けの省電力モデル |
Y | ノートPC向けの超省電力モデル |
AMD製CPUの場合
AMD製のCPUの型番は「AMD Ryzen 5 7600X」のような形式になっており、以下のような要素で構成されています。
- メーカー:AMD
- ブランド:Ryzen
- シリーズ:5
- プロセッサーナンバー:7600
- 接尾辞:X
これらの構成要素のうち、性能を判断する材料となるのはシリーズ以下です。
シリーズ
シリーズは数字が大きいほど高性能で、9 > 7 > 5 > 3となっています。一般的な用途には「5」が、ゲームや動画編集などの重めの用途には「7」が推奨されます。
なお、下位モデルの下に「Athlon」や「Sempron」などの廉価モデルも存在します。
プロセッサーナンバー
プロセッサーナンバーは、基本的には同じシリーズなら数字が大きいほど高性能です。
ただし、実際の性能は次にご紹介する接尾辞によっても変わってきます。
接尾辞
接尾辞では、そのCPUのおおまかな特徴がわかります。
接尾辞 | 意味 |
---|---|
無印 | 標準モデル |
X3D | ゲーミング性能に特化したモデル |
XT | X以上の高性能モデル |
X | 高性能モデル |
G | 内蔵GPU搭載モデル |
U | 省電力モデル |
E | 超省電力モデル |
CPUに共通する性能の指標
すべてのCPUに共通する性能の指標には、以下のようなものがあります。
- コア数
- スレッド数
- クロック周波数
コア数
コア数とは、CPU内で実際に処理をおこなうパーツの数のことです。コア数が多いと作業を分担できるので、処理が速く終わります。
同じシリーズ・世代のCPUで悩んだら、コア数がより多いほうを選ぶと良いでしょう。
スレッド数
スレッド数とは、1つのコアが同時に処理できる作業の数のことです。スレッド数が多いと1コアあたりの性能を無駄なく使えるので、効率的に処理できます。
同じコア数のCPUで悩んだら、スレッド数がより多いほうを選ぶと良いでしょう。
クロック周波数
クロック周波数とは、1つのコアの動作の速さのことで、「Hz(ヘルツ)」という単位で表されます。クロック周波数が高いと一つ一つのコアがテキパキ動くので、処理が速く終わります。
同じコア数・スレッド数のCPUで悩んだら、クロック周波数の数字がより大きいほうを選ぶと良いでしょう。
どっちが上?CPUの性能の比較方法
「AとBならどっちのCPUのほうが高性能なんだろう?」といったように、CPUの性能を比較したいときに便利なのが、「PassMark」というサービスです。PassMarkでは、一度に最大5個のCPUを単価や性能で比較できます。性能はスコアで表示されるので、初心者の目にもどのCPUがもっとも高性能なのか一目瞭然です。
PassMarkを使ってCPUの性能を比較するには、まず上記リンク先にアクセスし、「Benchmarks」⇒「CPU Benchmarks」をクリックします。
左メニューの「Compare」をクリックします。
「Compare List」の検索ボックスに比較したいCPUのキーワードを入力し、候補から該当するCPUを選択します。
すると、そのCPUが比較リストに登録されます。同じ要領で比較対象のCPUも登録しましょう。
比較したいすべてのCPUをリストに登録したら、「COMPARE」をクリックします。
すると、リストに登録したCPUが比較表で表示されます。表の一番下に記載されている「CPU Mark」のスコアがもっとも高いCPUがもっとも高性能ということになります。
まとめ
今回は、CPUについて解説しました。
CPUとは、パソコン全体の処理をおこなうパーツのことです。CPUの性能が高いほど、負荷の大きい作業をスムーズにおこなえます。
CPUは、型番やコア数・スレッド数・クロック周波数などで、ある程度性能を判断できます。自分では判断できないときは、PassMarkを利用するのも手です。
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