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パソコンの性能を大きく左右するのが「CPU」。パソコン選びで失敗しないためには、用途に合ったCPUを選ぶことが重要です。
今回はそのCPUについて、基礎知識から選び方まで初心者向けにわかりやすく解説します。
CPUとは
CPUとは「Central Processing Unit」の略で、パソコン全体の処理を行うパーツのことです。
ユーザーがキーボードやマウスを操作するとそれが命令としてCPUに届き、CPUが計算や各装置への指示出しを行って結果を返します。たとえるなら、CPUはパソコンにおける「頭脳」です。
人間で考えたとき、コピーをとるなどの簡単な作業は能力の高い・低いで作業時間にあまり差がないように、Webサイトの閲覧や書類作成などの軽めの作業では、CPU性能の高い・低いで処理速度にあまり差はありません。
処理速度に差が出てくるのは、3Dゲームや動画編集など重めの作業を行うときです。高性能なCPUはこのような処理が複雑になる作業も難なくこなしますが、性能の低いCPUでは処理に時間がかかったり、処理できずにフリーズしたりします。
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主な用途が3Dゲームや動画編集の場合は、CPUの性能が超重要ということですね!
CPUとGPUの違い
CPUと似たものに「GPU」というものがあります。
GPUとは「Graphics Processing Unit」の略で、主にグラフィックに関する処理を行うパーツのことです。
一方CPUはパソコン全体の処理を行います。つまり、CPUとGPUは「何を処理するか」で違いがあるということです。
GPUについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
CPUを選ぶ際のポイント
CPUを選ぶ際に着目すべきポイントは、以下の6つです。
- メーカー
- グレード
- 世代
- コア数
- スレッド数
- クロック周波数
ポイント1:メーカー
CPUのメーカーには「Intel」や「AMD」があります。メーカーによって得意分野や特徴が異なるので、以下の比較表を参考に目的に合ったメーカーを選びましょう。
Intel | AMD | |
---|---|---|
シングルスレッド性能 | とても高い | 高い |
マルチスレッド性能 | 高い | とても高い |
安定性 | 高い | 低い |
価格 | 高い | 安い |
Intelは一つの作業を素早く行いたい人や、いろんなソフトを使いたい人に向いており、AMDは複数のソフトを同時に立ち上げて作業したい人や、パソコンの費用を抑えたい人に向いています。
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ゲーマーにはIntelが、クリエイターにはAMDが人気です。
ポイント2:グレード
CPUにはグレードがあり、基本的にはグレードが高いほど高性能となっています。グレードはブランド名の後ろに表記されています。
Intel | AMD | |
---|---|---|
最上位モデル | Core i9 | Ryzen 9 |
上位モデル | Core i7 | Ryzen 7 |
中位モデル | Core i5 | Ryzen 5 |
下位モデル | Core i3 | Ryzen 3 |
廉価モデル | Pentium Celeron | Athlon Sempron |
Webサイトの閲覧や書類作成などの軽めの作業であれば下位モデルでも十分ですが、イラスト・漫画制作やプログラミングの場合は中位モデル以上、3Dゲーム、動画編集、3DCG制作の場合は上位モデル以上をおすすめします。
ポイント3:世代
CPUには世代があり、同じグレードなら最新世代に近いほど高性能です。世代はグレードに続く数字でわかります。
2023年4月時点で、Intelは第13世代、AMDは第6世代が最新世代です。
世代 | 型番の見方 | |
---|---|---|
Intel | 1 | 数字が3桁 |
2~13 | 数字の先頭が2~13 | |
AMD | 1~3 | 数字の先頭が1~3 |
4 | 数字の先頭が5 | |
5 | 数字の先頭が6 | |
6 | 数字の先頭が7 |
AMDのCPUは4000番台がないため、第4世代から数字が一つずつずれています。「5600」は「第5世代」ではなく「第4世代」なので注意しましょう。
ポイント4:コア数
コア数とは、CPU内で実際に処理を行うパーツの数のことです。コア数が多いと作業を分担できるので、処理が速く終わります。
同じグレード・世代のCPUで悩んだら、コア数がより多いほうを選ぶと良いでしょう。
ポイント5:スレッド数
スレッド数とは、1つのコアが同時に処理できる作業の数のことです。スレッド数が多いと1コアあたりの性能を無駄なく使えるので、効率的に処理できます。
同じコア数のCPUで悩んだら、スレッド数がより多いほうを選ぶと良いでしょう。
ポイント6:クロック周波数
クロック周波数とは、1つのコアの動作の速さのことで、「Hz(ヘルツ)」という単位で表されます。クロック周波数が高いと一つ一つのコアがテキパキ動くので、処理が速く終わります。
同じコア数・スレッド数のCPUで悩んだら、クロック周波数の数字がより大きいほうを選ぶと良いでしょう。
どっちが上?CPUの性能の比較方法
「AとBならどっちのCPUのほうが高性能なんだろう?」といったように、CPUの性能を比較したいときに便利なのが、「PassMark」というサービスです。PassMarkでは、一度に最大5個のCPUを単価や性能で比較できます。性能はスコアで表示されるので、初心者の目にもどのCPUがもっとも高性能なのか一目瞭然です。
PassMarkを使ってCPUの性能を比較するには、まず上記リンク先にアクセスし、「Benchmarks」⇒「CPU Benchmarks」をクリックします。
左メニューの「Compare」をクリックします。
「Compare List」の検索ボックスに比較したいCPUのキーワードを入力し、候補から該当するCPUを選択します。
すると、そのCPUが比較リストに登録されます。同じ要領で比較対象のCPUも登録しましょう。
比較したいすべてのCPUをリストに登録したら、「COMPARE」をクリックします。
すると、リストに登録したCPUが比較表で表示されます。表の一番下に記載されている「CPU Mark」のスコアがもっとも高いCPUがもっとも高性能ということになります。
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CPUで悩んだときはぜひ活用しましょう!
まとめ
今回は、CPUについて解説しました。
CPUとは、パソコン全体の処理を行うパーツのことです。CPUを選ぶ際は、メーカー、グレード、世代、コア数、スレッド数、クロック周波数などに着目しましょう。
当サイトでは「おすすめのパソコン・周辺機器」カテゴリーにておすすめのパソコンをご紹介しています。パソコンの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。