パソコンは有名なメーカーから選ぶのも一つの方法ですが、メーカーは知名度の高さで選ぶより、特徴を知ったうえで選んだほうが失敗が少ないです。
そこで今回は、おすすめのパソコンメーカーの特徴をご紹介します。
メーカーでパソコンの壊れにくさを判断するのは難しい
パソコンは高価なものなので、買ってすぐに壊れたらがっかりです。「できれば壊れにくいメーカーから購入したい」と思いますよね。
ですが、メーカーでパソコンの壊れにくさを判断するのは難しいです。
どのメーカーであれ、初期不良や早期の故障は有り得ます。壊れにくいと言われているメーカーでも購入直後に不具合が起こることはありますし、スペックに見合わない使い方を続ければすぐにガタがきます。

実際、同じメーカーで購入後1年も経たずに壊れた経験や、逆に5年以上問題なく使用できた経験があります。
つまり、パソコンの壊れにくさは運や使い方によるわけです。ネットにある「A社のパソコンは壊れやすい」「B社のパソコンは壊れにくい」といった情報はあまり鵜呑みにしないほうがいいでしょう。
国内パソコンメーカーと海外パソコンメーカーの違い
国内パソコンメーカーと海外パソコンメーカーでは、以下のような点で違いがあります。
- サポート
- ソフトウェア構成
- コスパ
特徴を説明する前に、国内パソコンメーカーと海外パソコンメーカーの違いをかんたんに説明しますね。
違い1:サポート
購入後のサポートは国内パソコンメーカーのほうがしっかりしています。
国内パソコンメーカーは無料で幅広くサポートしてくれることが多いですが、海外パソコンメーカーはサポート範囲が狭かったり、そもそもサポートが有料だったりします。
また、海外パソコンメーカーは担当者が外国の方でスムーズにコミュニケーションをとれないことがあります。その点、国内パソコンメーカーは日本人の方が対応してくれるので安心です。
違い2:ソフトウェア構成
国内パソコンメーカーはエンタメ系やユーティリティ系のソフトが最初から入っていることが多く、海外パソコンメーカーは必要最低限のソフトのみで構成されていることが多いです。
初心者目線だと最初からいろいろなソフトが入っていたほうが嬉しいですが、上級者目線だと必要なソフトは自分でインストールできるので余計なソフトが入っていないほうが嬉しいです。これについては、どちらがいいというわけではありません。
違い3:コスパ
性能に対して価格が安いラインナップが多いのは海外パソコンメーカーです。
パソコンの性能や価格を左右する「CPU」のメーカーは、「Intel」と「AMD」の大きく2つに分けられます。性能は同じくらいですが、価格はAMDのほうが安いため、AMD製CPUを搭載したパソコンのほうがコスパが高いと言えます。
そのAMD製CPUを搭載したパソコンが多いのが、海外パソコンメーカーなのです。国内パソコンメーカーは、Intel製CPUを搭載したパソコンが圧倒的に多いです。
おすすめ国内パソコンメーカーの特徴
おすすめの国内パソコンメーカーは以下の6つです。
- マウスコンピューター
- NEC
- 富士通
- パソコン工房
- ダイナブック
- パナソニック
おすすめ1:マウスコンピューター

- 高性能で低価格
- 自分に合ったパソコンを探しやすい
- 24時間365日無料サポート
- ユニットコムの全国の店舗で持ち込み修理できる
マウスコンピューターは、パソコン工房のユニットコムと同じMCJグループのパソコンメーカーです。少し前までは「知る人ぞ知る」的なニッチなメーカーでしたが、ホラン千秋さんやマツコ・デラックスさんがCMに起用されてから一気に知名度が上がりました。
最大の魅力は、高性能なパソコンが低価格で手に入るところ。国内パソコンメーカーの中ではトップクラスにコスパが高いです。
商品検索がしやすいのも特徴です。ブランドや用途で探せたり、CPUやメモリ、Officeの有無などで絞り込めたりするので、イメージするパソコンがすぐに見つかります。
サポートもしっかりしており、困ったときは24時間365日無料で相談できます。また修理が必要な場合は全国にあるユニットコムの店舗に持ち込めば受付してもらえます。

私は現在、マウスコンピューターのパソコンをメインで使用しています。ネット閲覧やブログはもちろん、Photoshopやクリスタを使ったクリエイティブな作業まで快適にこなせています♪
おすすめ2:NEC

- 国内シェアトップクラス
- 標準ソフトが充実している
- サポートが手厚い
NECは、日本を代表するパソコンメーカーの一つです。2011年にLenovoと共同設立した「NECレノボ・ジャパングループ」は、国内シェアNo.1を維持しています。
NECのパソコンは、パソコンの基本的な使い方を学べる「パソコンのいろは」や、手軽にはがきが作成できる「筆ぐるめ」など、標準ソフトが充実しています。また、困ったときは電話やチャットでの相談が可能です。
初めてパソコンを購入する場合、「有名なメーカーなのか?」「初心者でも使いこなせるのか?」といったことが気になるかと思います。その点、NECは安心です。
おすすめ3:富士通

- キーボードが打ちやすい
- セキュリティソフトが3年間無料
- メーカー保証を無料で3年間に延長可能
富士通のパソコンは、キーボードが打ちやすいことで有名です。キートップが指にフィットする凹形状になっていたり、キーストロークが深かったりと、文字入力を快適にするための工夫が随所に施されています。
また、最新モデルはセキュリティソフト「マカフィー リブセーフ」が3年間無料になります。他のメーカーだとインストールされているのは大抵試用版で、一定期間を過ぎると有料になります。3年間も無料で使えるのは珍しいです。
さらに、メーカー直販サイトで購入できるカスタムメイドモデル限定ではありますが、メーカー保証を無料で3年間に延長できます。
おすすめ4:パソコン工房

- 低価格のラインナップが多い
- 中古・アウトレットパソコンもある
- 全国に店舗がある
パソコン工房は、マウスコンピューターと同じMCJグループのユニットコムが運営するパソコンショップの一つです。
他のメーカーと比べると低価格のラインナップが多いのが特徴です。セールも頻繁に行われているので、タイミングが良ければかなりお得に購入できます。
新品にこだわらなければ、中古やアウトレットを狙うのもいいでしょう。在庫限りにはなりますが、使用感がほとんどない美品もあります。
また全国に店舗があるため、ネットで注文して店舗で受け取り(送料無料)という形をとることや、「故障かも?」と思ったときに持ち込み修理が可能です。
おすすめ5:ダイナブック

- ノートパソコンブランドの先駆者
- 経験と実績を生かした品質管理で安心感がある
- ラインナップが充実している
ダイナブックは、「dynabook(旧:DynaBook)」というノートパソコンブランドを展開している、シャープの完全子会社です。dynabookは元々東芝のブランドでしたが、2017年にシャープが買収しました。
dynabookは1989年に発売開始された世界初のノートパソコンブランドです。外部からの衝撃がハードディスクに直接伝わらないよう、最適な位置にクッション材を配置するなど、長年の経験と実績を生かした品質管理が行われており、安心感があります。
また、持ち出しに最適な2in1やモバイルノートから、据え置きに最適な大画面液晶モデルまで、さまざまなラインナップが勢ぞろいしています。
おすすめ6:パナソニック

- 堅牢性が高い
- タッチパッドが使いやすい
パナソニックは、個人用のパソコンとしては「レッツノート」というノートパソコンブランドを展開しています。
「メーカーでパソコンの壊れにくさを判断するのは難しい」と言いましたが、「物理的な衝撃に強い」という意味ではパナソニックの名前が挙がります。レッツノートはぶつけたり落としたりしても壊れにくく、持ち歩いて使うことの多いビジネスパーソンに愛用されています。
タッチパッドが使いやすいのも特徴の一つです。レッツノートは「ホイールパッド」と呼ばれる円形のタッチパッドになっており、パッドの縁をなぞるだけでスクロールが可能となっています。移動中の車内など、マウスが使えない状況下でもスムーズに操作できます。
おすすめ海外パソコンメーカーの特徴
おすすめの海外パソコンメーカーは以下の6つです。
- ASUS(エイスース)
- Lenovo(レノボ)
- Dell(デル)
- Microsoft(マイクロソフト)
- HP(ヒューレット・パッカード)
- Apple(アップル)
おすすめ1:ASUS(エイスース)

- 低価格のラインナップが多い
- Chromebookを販売
- 故障原因不問で1年間保証
ASUSは台湾のパソコンメーカーで、「エイスース」と読みます。以前は読み方が統一されておらず、「アサス」「エイサス」「アスース」などさまざまな読み方がされていましたが、2012年に「エイスース」に統一されました。
ASUSは価格の安さが魅力です。性能は価格相応ですが、ネット閲覧や書類作成が目的なら高い性能は必要ないので、用途に合ったパソコンが低価格で手に入りお得です。
特にChrome OSを搭載した「Chromebook」は、安いのにサクサク動くうえ、ウイルス対策不要でとても使いやすいです。
またASUSは水没や落下など通常の保証では対象とならないような故障原因でも、1年間は保証してもらえます。
おすすめ2:Lenovo(レノボ)

- 世界シェアNo.1
- 堅牢性が高い
- キーボードが使いやすい
Lenovoは世界シェアNo.1のパソコンメーカーです。発祥は中国ですが、本社はアメリカにあります。2005年にIBMのPC部門を買収、2011年にNECと事業統合と、大手企業と手を組みながら事業を拡大してきました。
Lenovoは「拷問」とも言われる厳しい品質テストを行うことで、米国軍事規格準拠の高い堅牢性を実現しています。他のメーカーと比べ、落下や水濡れに強いです。
その他の特徴としては、キーボードの使いやすさが挙げられます。Lenovoの「ThinPad」シリーズにはキーボードの中央に「トラックポイント」と呼ばれる赤ポチがあり、これを使うとキーボードから手を離さずにマウス操作が行えます。
おすすめ3:Dell(デル)

- 高性能で低価格
- ラインナップが充実している
- 家電量販店での取り扱いも多い
Dellはアメリカに本社を置くパソコンメーカーです。生産拠点は、北米2箇所、南米、ヨーロッパ、マレーシア、中国の6箇所で、日本向けの製品は中国で生産されています。
Dellと言えば、高性能なのに低価格なのが特徴です。これには、AMD製CPUをはじめとした高性能で安いパーツを使っていること、余計なソフトが入っていないこと、在庫を持たない受注生産方式を採用していることなどが理由として挙げられます。
また、ノートパソコンだけでも6つのブランドを展開しているなどラインナップが充実しているのもDellの魅力の一つです。海外メーカーの中では家電量販店での取り扱いも比較的多いため、気軽に購入できます。
⇒Dellのラインナップを見るおすすめ4:Microsoft(マイクロソフト)

- WindowsやOfficeとの親和性が高い
- 2in1が人気
Microsoftは、WindowsやOfficeを手掛けたアメリカのパソコンメーカーです。創業者のビル・ゲイツ氏は、世界長者番付で常にトップに立っています。
Windowsドライバの更新等においてトラブルが少ないほか、すべてのパソコンにOfficeが標準搭載されているなど、WindowsやOfficeとの親和性が高いのが最大の特徴です。
「Surface Pro」や「Surface Go」はタブレットにもなる2in1で使い勝手がよく、学生やファミリー層に人気です。
おすすめ5:HP(ヒューレット・パッカード)

- デザイン性が高い
- 高性能で低価格
HPはアメリカに本社を置くパソコンメーカーです。正式名称は「ヒューレット・パッカード」ですが、「エイチピー」の略称で呼ばれることが多いです。
HPのパソコンはデザイン性が高く、フォルムやロゴにまでこだわっています。全体的にインテリアに馴染むスタイリッシュなデザインが多いです。
高性能なパソコンが比較的リーズナブルな価格で手に入るのも、HPの特徴です。性能に目を瞑れば安いパソコンはいくらでもありますが、高性能で安いパソコンというのはなかなかありません。
おすすめ6:Apple(アップル)

- デザインがシンプルでかっこいい
- ウイルスに強い
- Apple製品との親和性が高い
Appleは、macOS搭載の「Mac」を発売しているパソコンメーカーです。Windows搭載のパソコンはさまざまなメーカーから発売されていますが、macOS搭載のパソコンはAppleのMacだけです。
Macと言えば、リンゴマークがアクセントの、シンプルでかっこいいデザインが特徴。Macユーザーの中には「デザインが好きで買った」という方も多いです。
Macの良いところは見た目だけではありません。信頼されていないコードが実行された場合にデータを保護する機能が備わっていたり、マルウェアをブロック・削除する機能が備わっていたりと、セキュリティがしっかりしているところも強みです。
またApple製品との親和性が高く、iPhoneやiPadとの連携が容易です。
まとめ
今回は、おすすめのパソコンメーカーの特徴をご紹介しました。
特におすすめのなのは、私が現在メインで使用しているパソコンのメーカーでもある「マウスコンピューター」です。初心者から上級者までおすすめできるパソコンメーカーですので、迷ったらマウスコンピューターで探してみてくださいね。
以下の記事にて、おすすめのデスクトップパソコンやノートパソコンをご紹介しています。パソコンの購入を考えている方はあわせてどうぞ!