パソコンを使っていたり、パソコンについて調べていたりすると、「OS」という言葉をよく目にすると思います。
でも、OSとは何かと聞かれても、「ちゃんと説明できるほど理解できていない・・・」という方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、パソコン用語の「OS」について、初心者向けにわかりやすく解説します。
OSとは?
OSとは、「Operating System(オペレーティングシステム)」の略で、ユーザーがパソコンを簡単に操作できるようにするための「基本ソフトウェア」のことです。
たとえるなら、OSはパソコンとユーザーをつなげる「通訳」です。
OSは、私たちがキーボードやマウスを操作すると、その操作から何をやりたいのか汲み取り、CPUやメモリなどのハードウェアに「○○しなさい」と命令を伝えます。OSがなければキーボードやマウスを操作しても何も起こりません。
ちなみに、ワープロソフト、表計算ソフト、ペイントソフトなど、特定の機能に特化したソフトウェアのことを「応用ソフトウェア」と言います。応用ソフトウェアは基本ソフトウェア上で動作するため、OSは「ソフトウェアを動かすためのソフトウェア」とも言えます。
WindowsとMacの違い
パソコンのOSは、「Windows」と「macOS」の大きく2種類にわけられ、macOSが搭載されたパソコンは「Mac」と呼ばれます。WindowsとMacの違いは以下のとおりです。
- デザイン
- 対応ソフト
- 操作性
- 価格
違い1:デザイン
WindowsはOSの開発メーカーであるMicrosoft社以外にもさまざまなメーカーが製造しているのに対し、MacはOSの開発メーカーであるApple社のみが製造しています。
そのため、Windowsは豊富なデザインの中から自分好みのものを選ぶことが、Macは周辺機器もApple製品で揃えることで統一感を出すことができます。
違い2:対応ソフト
MacはWindowsに比べると対応ソフトが少なく、「Windowsでは使えるけどMacでは使えない」ということがあります。ソフトの中でもゲームは特に対応数が少ないです。
ただ、よく使われるOfficeソフトやAdobeソフトなどはWindowsとMacの両方に対応しており、どちらでも問題なく使えます。
違い3:操作性
WindowsとMacとでは、キーボードの名前や役割が違っていたり、ソフトのアンインストール方法が違っていたりと、操作性が異なります。
たとえば、Windowsにある[BackSpace]キーはMacにはありませんし、Windowsの[Ctrl]キーはMacでは[command]キーになります。
今までWindowsを使っていた人がMacを使うと、逆に今までMacを使っていた人がWindowsを使うと、操作に慣れるまで少し時間がかかるでしょう。
違い4:価格
Macは安いものでも10万円台ですが、Windowsは1万円台から購入可能です。できるだけ費用を抑えたいのであればWindowsがおすすめです。
自分のパソコンのOSの調べ方
自分が使っているパソコンがWindowsなのかmacOSなのか調べる方法は簡単です。パソコンにAppleのロゴマークが入っていたら「macOS」、そうでなければ「Windows」になります。
OS別のバージョンの調べ方は以下のとおりです。
Windowsの場合
Windowsの場合、Windowsキー+[R]を押して「ファイル名を指定して実行」を表示したら「winver」と入力して[Enter]を押します。

これでWindowsのバージョンが表示されます。

なお、Windowsのバージョンには以下のようなものがあります。
バージョン | リリース日 |
---|---|
Windows 11 | 2021年10月5日 |
Windows 10 | 2015年7月29日 |
Windows 8 | 2012年8月16日 |
Windows 7 | 2009年9月1日 |
Windows Vista | 2006年11月30日 |
macOSの場合
macOSの場合、画面左上のAppleアイコンから「このMacについて」を選択すると、macOSのバージョンが表示されます。
Apple
なお、macOSのバージョンには以下のようなものがあります。
バージョン | リリース日 |
---|---|
macOS Monterey | 2021年10月22日 |
macOS Big Sur | 2020年11月13日 |
macOS Catalina | 2019年10月8日 |
macOS Mojave | 2018年9月25日 |
macOS High Sierra | 2017年9月25日 |
OSの選び方
世界パソコン市場におけるOSのシェア率は、Windowsが約8割を占めています。
Windowsを使っている人が多いということは、それだけWindowsに関する情報も多いということ。Windowsについて何かわからないことがあった場合はググれば大抵答えが見つかるため、パソコン初心者の方にはWindowsがおすすめです。
パソコンにある程度慣れている中級者以上の方は、デザイン、対応ソフト、操作性、価格といった違いから自分に向いていると思うほうを選ぶといいでしょう。
まとめ
今回は、パソコン用語の「OS」について解説しました。
OSとは、ユーザーがパソコンを簡単に操作できるようにするための「基本ソフトウェア」のことです。パソコンを購入する際は、OSによって対応ソフトや操作性が異なる点に注意しましょう。
このブログでは、以下のパソコン用語についても解説しています。よろしければあわせてご覧ください。