パソコンでWordやExcelを使うには、Officeを購入する必要があります。
でも、いざ調べてみるとOfficeにもいろいろ種類があって、「いったいどれを購入すればいいんだろう・・・」と悩んでしまいますよね。
そこで今回は、家庭向けOfficeの種類と違いをご紹介します。

この記事を読めば、あなたにぴったりのOfficeがわかりますよ♪
Officeの種類
Officeは販売形態により大きく以下の3つに分けられます。
- プリインストール版
- 永続ライセンス版
- サブスクリプション版
それでは、それぞれ家庭向けの製品にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
プリインストール版
プリインストール版とは、パソコンに最初からインストールされているタイプのOfficeです。買い切り型で、月額や年額はかかりません。家庭向けの製品には「Office Personal 2021」や「Office Home & Business 2021」があります。
プリインストール版はそのパソコンでしか使用できませんが、価格は永続ライセンス版と比較して1万円ほど安くなっています。
Office Personal 2021 | Office Home & Business 2021 | |
---|---|---|
価格 | 20,000円前後 | 25,000円前後 |
バージョン | Office 2021 | Office 2021 |
Word | ||
Excel | ||
PowerPoint | ||
OneNote | ||
Outlook | ||
Teams | ||
Access | ||
Publisher | ||
デバイス | Windows PC | Windows PC Mac |
台数 | そのPCのみ | そのPCのみ |
永続ライセンス版
永続ライセンス版とは、パソコンと別売りタイプのOfficeです。買い切り型で、月額や年額はかかりません。家庭向けの製品には「Office Personal 2021」や「Office Home & Business 2021」があります。
こちらは最大2台のパソコンで利用できるのが特長です。
Office Personal 2021 | Office Home & Business 2021 | |
---|---|---|
価格 | 30,000円前後 | 35,000円前後 |
バージョン | Office 2021 | Office 2021 |
Word | ||
Excel | ||
PowerPoint | ||
OneNote | ||
Outlook | ||
Teams | ||
Access | ||
Publisher | ||
デバイス | Windows PC | Windows PC Mac |
台数 | 2台まで | 2台まで |
なお、永続ライセンス版はWordのみ、Excelのみ、といったようにアプリ単位での購入も可能となっています。価格は17,000円前後です。
サブスクリプション版
サブスクリプション版とは、月額または年額を支払うことで利用できるタイプのOfficeです。家庭向けのプランには「Microsoft 365 Personal」があります。
こちらはプリインストール版や永続ライセンス版と違い、常に最新版のOfficeを複数のデバイスで利用できます。
- プラン名
- Microsoft 365 Personal
- 価格(税込)
- 月額1,284円(または年額12,984円)
- バージョン
- 常に最新版
- アプリ
- Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Teams、Access、Publisher
- デバイス
- Windows、Mac、タブレット、スマートフォン
- 台数
- 何台でも
Officeの違い
これまでにご紹介したOfficeの大きな違いは以下の4つです。
- バージョン
- アプリ
- デバイス
- 台数
違い① バージョン
プリインストール版や永続ライセンス版は、Office 2021しか使用できません。つまり、新しいバージョンがリリースされてもバージョンアップすることはできません。
一方サブスクリプション版は常に最新版を使用できるため、Officeのバージョンが古いことに起因するトラブルを避けることができます。
違い② アプリ
どの製品も「Word」「Excel」「Outlook」の3つは使用可能ですが、その他のアプリについては使用できるものとそうでないものがあります。
Office Personal 2021 | Office Home & Business 2021 | Microsoft 365 Personal | |
---|---|---|---|
Word | |||
Excel | |||
PowerPoint | |||
OneNote | |||
Outlook | |||
Teams | |||
Access | |||
Publisher |
違い③ デバイス
Officeを使用するデバイスがWindows PCであればどの製品を選んでも問題ないですが、Macやタブレット、スマートフォンの場合、「Office Home & Business 2021」あるいは「Microsoft 365 Personal」を選ぶ必要があります。
Office Personal 2021 | Office Home & Business 2021 | Microsoft 365 Personal | |
---|---|---|---|
Windows PC | |||
Mac | |||
タブレット | |||
スマートフォン |
違い④ 台数
使用できる台数は、プリインストール版は1台まで、永続ライセンス版は2台まで、サブスクリプション版は何台でもOKとなっています。
ちなみにプリインストール版の「1台まで」とは「Officeが最初からインストールされたパソコンのみ」ということで、そのパソコンが故障した場合、新しいパソコンにインストールすることはできません。
Officeのバージョンの違い(Office 2019とOffice 2021の違い)
プリインストール版や永続ライセンス版は購入したバージョンしか使用できないので、バージョンによってどのような違いがあるのかも知っておきたいところ。
そこで、旧版の「Office 2019」と、最新版の「Office 2021」の違いを簡単に解説します。
違い① サポート期間
Office 2019のサポート期間は7年(メインストリームサポート5年+延長サポート2年)なのに対し、Office 2021のサポート期間はメインストリームサポートの5年のみと、Office 2019と比べて2年短いです。
発売日 | メインストリームサポート | 延長サポート | |
---|---|---|---|
Office 2013 | 2014年2月25日 | 2018年4月10日 | 2023年4月11日 |
Office 2016 | 2015年9月22日 | 2020年10月13日 | 2025年10月14日 |
Office 2019 | 2018年9月24日 | 2023年10月10日 | 2025年10月14日 |
Office 2021 | 2021年10月5日 | 2026年10月13日 | なし |
違い② 対応OS
Office 2021の対応OSは、Windowsの場合はWindows 10、Windows 11、macOSの場合は最新の3つのバージョンです。
一方Office 2019はWindowsの場合、Windows 10にしか対応していません。
違い③ 機能
Office 2021では、以下のような機能が新たに追加されました。これらはOffice 2019以前にはなかった機能です。
- 共通
- 色をHEX値で指定できる
- Word
- ドキュメント内を指定した行(1行・3行・5行)ずつ移動できる
- Excel
- XLOOKUP関数、LET関数、XMATCH関数、動的配列を使える
- PowerPoint
- インクの描画の様子をアニメーション再生できる
その他の新機能についてはMicrosoft サポートでご確認ください。
Officeのオンラインコード版とパッケージ版の違い
Amazonなどで販売しているOfficeは、「オンラインコード版」と「パッケージ版」があります。

この2つの違いは、Officeのライセンス認証に必要なプロダクトキーが「カードとして送られてくるかどうか」だけです。
購入後、パッケージ版はプロダクトキーが書かれたカードが送られてきますが、オンラインコード版はオンラインでプロダクトキーを確認できるため、カードは送られてきません。
オンラインコード版のほうが割安なので、どうしてもカードを手元に置いておきたい場合以外はオンラインコード版を購入しましょう。
Officeの種類別おすすめな人
家庭向けOfficeには以下のような種類があることがわかりました。
- Office Personal 2021(プリインストール版・永続ライセンス版)
- Office Home & Business 2021(プリインストール版・永続ライセンス版)
- Microsoft 365 Personal(サブスクリプション版)
では、それぞれどのような人におすすめなのでしょうか?
Office Personal 2021がおすすめな人
Office Personal 2021は、以下のような人におすすめです。
- Word・Excel・Outlookを使用したい
- Officeを長期間使用する予定だ
- パソコンとOfficeを一度に購入したい → プリインストール版
- 2台のデバイスでOfficeを使用したい → 永続ライセンス版
Office Home & Business 2021がおすすめな人
Office Home & Business 2021は、以下のような人におすすめです。
- Word・Excel・Outlook以外にPowerPointやOneNoteも使用したい
- Officeを長期間使用する予定だ
- MacでOfficeを使用したい
- パソコンとOfficeを一度に購入したい → プリインストール版
- 2台のデバイスでOfficeを使用したい → 永続ライセンス版
Microsoft 365 Personalがおすすめな人
Microsoft 365 Personalは、以下のような人におすすめです。
- すべてのOfficeアプリを使用したい
- Officeを短期間使用する予定だ
- 常に最新版のOfficeを使用したい
- 最新版のOfficeを試してみたい
- Windows PC・Mac・タブレット・スマートフォンでOfficeを使用したい
- 3台以上のデバイスでOfficeを使用したい
まとめ
今回は、家庭向けOfficeの種類と違いをご紹介しました。
家庭向けOfficeには「Office Personal 2021」「Office Home & Business 2021」「Microsoft 365 Personal」などがあり、使用できるバージョン・アプリ・デバイス・台数に違いがあります。Officeの購入を考えている方は、種類や違いを知った上で自分にぴったりなものを選びましょう。
プリインストール版の購入を考えている方は、以下の記事を参考にしてみてください。Officeの有無を選べるモデルを含む、おすすめのパソコンをご紹介しています。