今回は、Excelで桁数を指定して四捨五入・切り上げ・切り捨てする方法をご紹介します。
この方法を知っていると、たとえば以下のようなことができます。
- 小数点第1位を四捨五入する
- 1の位を切り上げる
- 10の位を切り捨てる
とても役立つテクニックなので、数値データを扱うことが多い方はぜひマスターしましょう!
Excelで桁数を指定して四捨五入する方法
桁数を指定して四捨五入するには、ROUND関数を使います。
ROUND関数とは、指定された桁数で四捨五入する関数です。
ROUND(数値,桁数)
- 数値
- 四捨五入する数値を指定する
- 桁数
- 四捨五入する桁を整数で指定する
たとえば、=ROUND(127.45,0)
は「小数点第1位を四捨五入する」ということになるので、結果は「127」となります。

上記の例ではA2に数値「127.45」、B2に桁数「0」が入力されているので、セルを参照して=ROUND(A2,B2)
としてもOKです。
Excelで桁数を指定して切り上げる方法
桁数を指定して切り上げるには、ROUNDUP関数を使います。
ROUNDUP関数とは、指定された桁数で切り上げる関数です。
ROUNDUP(数値,桁数)
- 数値
- 切り上げる数値を指定する
- 桁数
- 切り上げる桁を整数で指定する
たとえば、=ROUNDUP(127.45,-1)
は「1の位を切り上げる」ということになるので、結果は「130」となります。

Excelで桁数を指定して切り捨てる方法
桁数を指定して切り捨てるには、ROUNDDOWN関数を使います。
ROUNDDOWN関数とは、指定された桁数で切り捨てる関数です。
ROUNDDOWN(数値,桁数)
- 数値
- 切り捨てる数値を指定する
- 桁数
- 切り捨てる桁を整数で指定する
たとえば、=ROUNDDOWN(127.45,-2)
は「10の位を切り捨てる」ということになるので、結果は「100」となります。

小数点以下を切り捨てたい場合は「INT関数」を使う方法もあります。INT関数なら、=INT(127.45)
のように切り捨てする数値を指定するだけでいいので簡単です。

Excelで計算結果を四捨五入・切り上げ・切り捨てする方法
たとえば、A2/B2の計算結果を小数点第1位で四捨五入・切り上げ・切り捨てしてC2に表示したいとします。
この場合、C2の数式を以下のように修正すればOKです。
- 四捨五入
- =ROUND(A2/B2,0)
- 切り上げ
- =ROUNDUP(A2/B2,0)
- 切り捨て
- =ROUNDDOWN(A2/B2,0)
元の数式を残して四捨五入したい場合は、隣に新しく列を作り、そこに=ROUND(C2,0)
と入力するといいでしょう。

セルの右下の■を任意のセルまでドラッグすれば、一気に数式をコピーできます。

Excelで関数を使わずに小数点以下を四捨五入する方法
関数を使わずに小数点以下を四捨五入するには、「小数点以下の表示桁数を減らす」という機能を使います。「小数点以下の表示桁数を減らす」は、「ホーム」タブの「数値」グループにあります。

「小数点以下の表示桁数を減らす」は、クリックするたびに末尾の数値が消えていき、消えた位置で四捨五入されるイメージです。桁数を元に戻したいときは、その左にある「小数点以下の表示桁数を増やす」をクリックすればOKです。

たとえば、「127.45」の末尾を四捨五入したい場合は、「小数点以下の表示桁数を減らす」を1回クリックします。すると、末尾で四捨五入されて「127.5」と表示されます。

なお、この方法だと見た目上の数値は変わりますが、入力値は変わりません。

ちなみに、関数を使わずに整数で四捨五入する方法や、関数を使わずに切り上げ・切り捨てする方法はありません。
まとめ
今回は、Excelで桁数を指定して四捨五入・切り上げ・切り捨てする方法をご紹介しました。
ROUND関数・ROUNDUP関数・ROUNDDOWN関数を使うと、桁数を指定して四捨五入・切り上げ・切り捨てできます。小数点以下を切り捨てしたい場合はINT関数も使えますよ。