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Excelで改行に置換&改行を含む文字列を置換する方法

Excelで改行に置換&改行を含む文字列を置換する方法

Excelで入力済みの文字列に改行を入れたいときや、改行を含む文字列を別の文字列に置換したいとき、いちいちキーボード操作で改行を入れたり、文字列を入力し直したりするのは面倒ですよね。

そこで今回は、手作業より簡単に特定の文字列を改行に置換する方法や、改行を含む文字列を別の文字列に置換する方法をご紹介します。

今回使用する機能・関数

Excelで特定の文字列を改行に置換したり、改行を含む文字列を別の文字列に置換したりするには、以下のような機能や関数を使います。

  1. 置換機能
  2. SUBSTITUTE関数
  3. REPLACE関数
  4. CHAR関数

置換機能

置換機能とは、指定した文字列を別の文字列に置き換える機能のことです。置換機能を使うと、文字列を直接編集することができます。

SUBSTITUTE関数

SUBSTITUTE関数とは、指定した文字列を別の文字列に置き換える関数です。

SUBSTITUTE関数の書式

SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,置換対象)

文字列
置き換えたい文字列を含む文字列またはセルを指定する
検索文字列
置き換えたい文字列を指定する
置換文字列
置き換えた後の文字列を指定する
置換対象
【検索文字列】が複数見つかった場合、左から何番目を置き換えるか指定する。省略可能。

REPLACE関数

REPLACE関数とは、指定した文字数の文字列を別の文字列に置き換える関数です。

REPLACE関数の書式

REPLACE(文字列,開始位置,文字数,置換文字列)

文字列
置き換えたい文字列を含む文字列またはセルを指定する
開始位置
置き換えたい文字列が【文字列】の何番目にあるか指定する
文字数
置き換えたい文字列が【開始位置】から何文字分か指定する
置換文字列
置き換えた後の文字列を指定する

CHAR関数

CHAR関数とは、指定した文字コード(ASCII/JIS)に対応する文字を返す関数です。

CHAR関数の書式

CHAR(文字コード)

文字コード
文字コードを10進数の数値で指定する

たとえば、=CHAR(10)のように引数に「10」を指定すると、「改行」が返されます。

Excelで「特定の文字列」を改行に置換する方法

スペースやハイフンなど特定の文字列を改行に置換する方法には、以下のようなものがあります。

  1. 置換機能を使う
  2. SUBSTITUTE関数とCHAR関数を使う

方法1:置換機能を使う

たとえば、置換機能を使って半角ハイフン「-」を改行に置換したいときは、[Ctrl]+[H]で「検索と置換」を立ち上げ、「置換」タブ⇒以下のように設定⇒「すべて置換」を押します。

Excel
検索する文字列
「-」と入力
置換後の文字列
[Ctrl]+[J]を押す

[Ctrl]+[J]を押すと、一見何も変わらないように見えますが、実際には「改行コード」が入力されます。

「すべて置換」を押すと、すべての「-」が改行に置換されます。

Excel

方法2:SUBSTITUTE関数とCHAR関数を使う

たとえば、A2の半角ハイフン「-」を改行に置換し、置換後の文字列をB2に表示したいとします。この場合、B2に以下のような数式を入力します。

Excel
=SUBSTITUTE(A2,"-",CHAR(10))

すると、B2に以下のように表示されます。

Excel

Excelで「○番目から○文字分の文字列」を改行に置換する方法

○番目から○文字分の文字列を改行に置換するには、REPLACE関数CHAR関数を使います。

たとえば、A2の4番目から1文字分の文字列を改行に置換し、置換後の文字列をB2に表示したいとします。この場合、B2に以下のような数式を入力します。

Excel
=REPLACE(A2,4,1,CHAR(10))

すると、B2に以下のように表示されます。

Excel

Excelで「改行を含む文字列」を別の文字列に置換する方法

改行を含む文字列を別の文字列に置換する方法には、以下のようなものがあります。

  1. 置換機能を使う
  2. CHAR関数を使う

方法1:置換機能を使う

たとえば、「000(改行)1111(改行)2222」を「33344445555」に置換するには、「検索する文字列」に「00011112222」と入力し、改行にあたる位置で[Ctrl]+[J]を押して改行コードを入力します。

Excel

これで置換を実行すると、「000(改行)1111(改行)2222」が「33344445555」に置換されます。

Excel

方法2:CHAR関数を使う

たとえば、「りんご(改行)みかん(改行)バナナ」の末尾に「ぶどう」を追加して「りんご(改行)みかん(改行)バナナ(改行)ぶどう」にしたいとします。

A2に「りんご(改行)みかん(改行)バナナ」と入力されていて、B2に「りんご(改行)みかん(改行)バナナ(改行)ぶどう」と表示するには、B2に以下のような数式を入力します。

Excel
=A2&CHAR(10)&"ぶどう"

すると、B2に以下のように表示されます。

Excel

CHAR関数を使っても改行されないときの対処法

CHAR関数を使っても改行されない場合は、[Ctrl]+[1](フルキー)で「セルの書式設定」を立ち上げ、「配置」タブ⇒「折り返して全体を表示する」にチェック⇒「OK」を押しましょう。

Excel

まとめ

今回は、Excelで特定の文字列を改行に置換する方法や、改行を含む文字列を別の文字列に置換する方法をご紹介しました。

置換したい文字列が同じ場合や、開始位置と文字数が同じ場合、置換機能や関数を使うことで一瞬で置換が完了します。どの方法も難しくないので、ぜひこの機会にマスターしましょう!